英国訪問で「天皇陛下お一方でのご出席」が目立った理由
両陛下ともオックスフォード大に留学
6月22日から8日間の日程で、英国を公式訪問された天皇皇后両陛下。国賓としての海外ご訪問は、昨年6月のインドネシアに続き2回目となる。おしなべて歓迎ムードの中、懸念されたのは雅子皇后のご体調である。現に行程には“不安材料”が散見され……。【前後編の前編】
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ご出発に先立ち、海外公式ご訪問時の慣例となっている陛下の記者会見が、さる6月19日に皇居・宮殿で行われた。
「訪英は、2020年にエリザベス女王にご招待されながらコロナ禍で延期となっており、今年に入ってあらためてチャールズ国王より招待を受けられたことで実現しました」
とは、宮内庁担当記者。
「会見で陛下は、雅子さまとともに英国政府に心から感謝していると述べられました。また時期や校舎は違うものの、両陛下とも2年にわたってオックスフォード大に留学なさっており、今回再訪し、市内を散策することを心待ちにされているとも仰っていました」
両陛下をお迎えしたロンドンでは、中心部のトラファルガー広場からバッキンガム宮殿へと続く約1キロの大通り「ザ・マル」の沿道に日英両国の国旗が掲揚され、歓迎ムードの中で両陛下は現地時間25日、国王夫妻と馬車でのパレードに臨まれた。
国内の行幸啓で見られるような対策
もっとも先の記者によれば、
「8日間のご日程では、総じて陛下お一方でのご視察や行事ご出席が目立ちます」
それは取りも直さず、依然として適応障害による療養生活が続く雅子皇后のご体調を考慮したスケジュールであるのだが、
「8日間のうち、25日から27日までは国賓としての公式行事に臨まれ、その前後は日本側がセッティングした非公式日程となっています。とりわけ25日は午前中のホースガーズ(騎馬衛兵の本部)での歓迎式典に始まり、午後からバッキンガム宮殿でチャールズ国王主催の昼食会、その後はウェストミンスター寺院で無名戦士の墓にご供花。また夜は国王夫妻主催の晩餐会と、メイン行事が相次ぎました」(同)
この「大一番の日」に雅子皇后が万全のご体調で臨めるよう、宮内庁はさまざまな“策”を凝らしたという。
「大事な行事の当日になってご体調が整わないといった事態を避けるべく、主要な日程以外は、まず陛下お一方のご出席とし、雅子さまについては『当日のご体調次第でご出席』と、国内の行幸啓で見られるような対策が取られました」(同)
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