またも離脱の佐々木朗希 メジャーからは「むしろ歓迎」される納得の理由

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 佐々木朗希(22)はメジャーで通用するのか?

 右上肢コンディション不良による今季2度目の出場選手登録抹消が長期化しているために、巷の議論が白熱している。

規定投球回数に到達したシーズンはゼロ

 プロ5年目となる佐々木は、これまでも故障続きで規定投球回数に到達したシーズンがない。しかも、日本のローテーションは原則中6日だが、かの地は中4日と過酷だ。ゆえに「通用しない」との見解が優勢となっている。

「前回の離脱から『回復が遅い』という朗希本人の感覚を踏まえた判断。ただ、吉井監督は『投げられないことはないと思うんですけど』と含みのある発言をしていて……」

 とスポーツ紙記者が語る。

「つまり『本人が投げたくないと言うから仕方ない』のだと。朗希の『無理はしたくない』という気持ちも垣間見えます」

 彼は昨オフ、「将来的に大リーグでプレーしたい思いがある」と発言。球団の承諾を要するポスティング制度を利用するなら、球団が納得できるような活躍、いわゆる“恩返し”が不可欠なはずだが、佐々木にその気概は感じられない。

メジャーは「むしろ歓迎」

 さて、メジャー側は今の彼をどう見ているのか。

「まず“恩返し”をするとかしないとかは、われわれには関係のない話です」

 とはさるメジャー関係者。

「われわれが最も注視しているのは、彼が大きなけがをしないかという点。ですから、度重なる離脱はむしろ歓迎です。自らの判断で無理をしないのも好ましい。彼はまだリミッターを外していないのです。頑張ればローテーションを守れるかもしれませんが、それでけがをしてしまったら元も子もありません」

 リミッターを外すのはアメリカに来てからでいいというのだ。佐々木自身も一昨年、2試合連続完全試合を達成しかけた際、“こんな低次元でリミッターを外す必要はない”と日本球界に見切りをつけたのではないか。

「彼が本気を出せば中4日で投げることもできるかもしれませんよ。むろんできない可能性も高いですが、それならマイナーで体力を養えばよい。まだ若いのですから。素材は疑いようがなく、これ以上日本で実績を作る必要はありません。とにかく早く来てほしい」

 思えば大谷翔平も、日本ハムでの出場頻度は今よりはるかに少なかった。それでもMVPを取ったのだが。

“怪物”たちにとって、日本球界は踏み台でしかない。悲しいがそれが現実である。

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