大谷翔平「ホームランダービー辞退」のウラに何が? ドジャースの抱える複雑なチーム事情

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チームメイトへの配慮も

 ホームランダービー以外にも、大谷の気になる発言があった。

 5月27日のレッズ戦後、メジャーリーグ機構が次回26年WBC大会の大概を決めたことを受けて、大谷は米メディアからその意気込みについて質問された。大谷は「出られたら出たいです」と消極的なコメントを返した。「出たいと思って出られる大会ではない」とも説明していたが、「出たい!」と目をギラギラさせて答えていた前回大会前とはあまりにも対照的だった。

 ド軍と長期契約したからもう無理はしないと決めたのか、それとも、日本代表の指揮官が恩師・栗山英樹氏(63)から井端弘和監督(49)に代わったからなのか――大谷の冷静すぎるコメントに首を傾げる米メディアも少なくなかった。

「米国の野球ファンにとってWBCというと、米国代表が優勝した前々回ではなく、大谷とマイク・トラウト(32)が対決した前回大会の決勝戦ラストシーンを思い浮かべるファンが多い。さらにいえば、大谷とドジャースに関して米メディアやファンが抱く興味は大谷、ベッツ、フレディー・フリーマン(34)との関係です。MVP受賞選手が3人もいて、プライドがぶつかり合わないのかと。今のところ、3人の関係は良好ですが」(前出・同)

 大谷は本音では、「WBCに出たい」と思っているようだ。だが、「WBC愛」を語ればプレー以外での注目度が高まってしまう。ホームランダービーに出場すると決めれば、メディアが大挙してくるのは必至だ。今回の辞退には、チームを離脱しているベッツ、調子の上がって来ないフリーマンへの配慮もあったのかもしれない。

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