出演希望者が次々と…いま演歌歌手がハマっているバラエティ番組とは?
演歌番組が減少する今、バラエティ番組で演歌歌手がブレークしている。それが「千鳥の鬼レンチャン」(フジテレビ)だ。
***
【写真をみる】「かわいすぎる…!」鬼レンチャンでブレーク中の演歌歌手が披露した、“お出かけ姿”にファン歓喜
スポーツやクイズなど特定のテーマに沿った“連続クリア・連続正解”に挑戦するのが「鬼レンチャン」のコンセプトで、そのVTRをスタジオで見ているのが司会の千鳥(大悟・ノブ)とかまいたち(山内健司・濱家隆一)だ。
名物企画は「サビだけカラオケ」。歌手も挑戦者として出演するが、音楽番組ではないのでフルコーラスは披露できない。サビだけを10曲連続で歌いきること(鬼レンチャン)ができれば、100万円を獲得という企画のだ。ただし、曲の難度はクリアするたびに上がっていき、音程を外したりテンポがずれたりすると即失格となる。そして、司会者たちが入れるチャチャも見逃せない。民放プロデューサーは言う。
「この企画で最初にブレークしたのが演歌歌手の徳永ゆうき(29)です。番組は2020年に特番で始まりましたが、その初回に彼は登場。プロの歌手にもかかわらず1曲目の福山雅治『家族になろうよ』の序盤で失敗し、千鳥やかまいたちに“徳永る”とイジられ、番組では“Mr.0レンチャン”と呼ばれることに。彼は4回放送された特番には全て出演し、22年5月にレギュラー化してからもかなりの頻度で登場しています。もっとも、長らく“4レンチャン”が最高記録という状態が続いたため、昨年1月には4レンチャンを超えることができなければクビという条件が与えられました。それを何とか乗り越え、今も出演を続けています」
丘みどりvs山内
徳永は番組内でイジられキャラとして定着した。演歌歌手なのに成績が良くないことから、着物で出演することを禁じられてジャージ姿で歌わせられたり、関西弁で話すことを強いられたり、風貌や声質がお笑いコンビのコロコロチキンペッパーズのナダルに似ているということで千鳥からは“演歌ナダル”とも呼ばれたりもしている。一方、今年3月には番組内で一般女性と結婚したことを発表した。今や番組の顔だ。
「もう1人、演歌歌手でブレークしたのが丘みどり(39)です。彼女も最初の特番から出演していますが、徳永とは違い鬼レンチャンも達成しています。ところが、かまいたち山内がスタジオから茶々を入れるようになり、もう一歩のところで失敗したときに『よっしゃー!』と言ったり、2人のバトルが話題になっていきました。彼女が山内に心を込めてAdoの『うっせいわ』を歌って鬼レンチャンを達成したときには、山内は土下座をすることにもなりました」
さらに、若手演歌歌手の彩青(りゅうせい=21)も最初に出演したとき“Mr.0レンチャン”となったが、その後も挑戦を続けている。演歌歌手と相性の良い番組のようだが、なぜだろう。
[1/2ページ]