スピリチュアル集団「子宮系女子」に乗っ取られた壱岐島の現在 「島の駅まで彼女たちの手に落ちた」

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1000万円を集めて

 さらに、

「彼女は今年春に、カフェをオープンしたほか、6月には地元の特産物を扱う、島の駅『壱番館』をJAから事業承継するためのクラウドファンディングを開始。子宮委員長時代からの支援者の協力もあり、目標だった1000万円の集金に成功したと宣言したのです」

 島の駅まで子宮系の手中に落ちたというのだ。

 JA壱岐市で理事を務める男性は、

「島の駅は経営難で赤字でしたが、島民にとっては大事な場所。あの直売所は、近隣のおじいちゃんおばあちゃんが歩いて買いに来るし、なくなったら不便ですから。彼女のうわさがいろいろあるのは知っていますが、経営を引き継いでくれるなら誰でもよかった」

 と、背に腹は代えられぬ事情を語る。

ファンもいるから本には…

 吉野氏本人に尋ねると、

「道の駅よりも小さい直売所が再生できることを示して、地方の農業を活性化していきたい」

 そう夢を語る一方で、以下のように本音を吐露する。

「子宮についての考えは同じだけど、それはもう発信してないし、島でのビジネスは全然違う話。もちろん、子宮委員長時代からのファンもいるから本には(子宮系の話を)書いたわけ」

 元寇よりもしたたかな彼女の猛攻に、島はいつまで耐えられるか。

週刊新潮 2024年7月4日号掲載

ワイド特集「梅雨のまにまに」より

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