犯罪のプロはルフィを「マヌケ」とあざ笑うが…日々進化を遂げる「トクリュウ」の恐るべき実態
“逮捕要員”であり“捨て駒”でもある「実行役」は匿名性の高いSNSやネットで募り、「指示役」は海外の拠点からITを使って詐欺や強盗を行わせる――こうした「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)は、突然、出現したわけではない。経済情勢と法規制により、さまざまな形で変異してきた犯罪とアウトローたちの歴史をわかりやすく解説した『特殊詐欺と連続強盗 変異する組織と手口』(文春新書)が話題を集めている。
共同作業で同書を著した「実話ナックルズ」元編集長の久田将義氏とジャーナリストの金賢氏は、地上げ、ヤミ金、半グレから最新の匿名犯罪まで、長年にわたって経済事件や各種の犯罪を取材し続けてきた。...