80年代は「ふしだら」の象徴だったコンビニ 寝坊した母親に渡された300円で買った菓子パンの思い出(中川淳一郎)

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 今では当たり前のように毎日通うコンビニですが、かつては「ふしだら」「緊急」の象徴でした。1984年~87年、わが家の近くにはセブン-イレブンが1軒ありました。ここを利用するのは中学に遅刻した時と災害時だけでした。

 家族全員がグースカ寝ていて起きたら8時! ヤベー! 弁当作れない! という時に母親は姉と私に300円ずつ渡し、菓子パンとおにぎりをコンビニで買うよう伝えました。これが「弁当さえ持たせられないふしだらな母」といった感覚で毎度「ごめんね、お弁当作れないでさ」と謝られたものです。...

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