【虎に翼】寅子の言葉が物語の指針に…「おかしいと声を上げた人の声は決して消えない」

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尊属殺人の重罰規定は避けて通れない

 朝ドラことNHK連続テレビ小説「虎に翼」は、良質のヒューマンドラマである一方で、極上のリーガルドラマでもある。3日放送の第68回、法曹史上に残る長い物語の幕が開いた。この物語の中心人物は最高裁裁判官を務めていた穂高重親(小林薫)と、現時点では最高裁人事課長の桂場等一郎(松山ケンイチ)。尊属殺人の重罰規定の是非が問われる。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

 この朝ドラのテーマは憲法第14条「法の下の平等」。このため、脚本を書いている吉田恵理香氏(36)は、尊属殺人の重罰規定は避けて通れない問題だと思っていたはずだ。...

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