「富士山」オーバーツーリズム問題で思い出す…「一度も登らないバカ、二度登るバカ」格言に込められた深い意味

国内 社会

  • ブックマーク

2つの選択

 7月1日、山梨県側の富士山が山開きをし、多くの登山家・観光客が訪れている。登山家の間では「富士山に一度も登らないバカ、二度登るバカ」という言葉がある。本稿ではこの言葉の意味を登山経験者の視点から書いてみる。

 筆者は大学時代、登山サークルに入っており、1ヶ月のうち2つの週末は1泊2日ないしは2泊3日でテント泊をしていたが、年間の活動のハイライトは5泊6日ないしは6泊7日の夏合宿だった。4人×8のパーティを作り、3ルートから北アルプスの表銀座・裏銀座を経て槍ヶ岳で「あぁ、感動の合流!」というコース作りをした。...

つづきを読む