「次世代のダウンタウン」と熱視線…芸歴8年目コンビの実力 カズレーザー「時代がやっと追いついた」

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「新しい波」シリーズに出演

「カズレーザーさんは『ネクストダウンタウン』と称賛していましたが、デビュー間もない頃は、『新しい波』シリーズに出演していたこともあって、ネクストナインティナイン、ネクストキングコングと業界内で期待されていました。しかし、『AI‐TV』の終了で初めて壁にぶつかることになり、ブレークを逃しました。全国ネット番組への露出が減り、劇場やローカル番組での活動が中心となったのです」

 若さと勢いのある芸風は当時、「大学生ノリ」「意味不明で笑えない」と否定されることもあった。しかし、彼らはギャグをギャグで返す自分たちのスタイルを曲げることはなかった。大阪の劇場出番や単独ライブで、ギャグとリズミカルなネタをさらに磨き上げ、NHK上方漫才コンテスト、ytv漫才新人賞といった賞レースでも結果を残し始める。

 日本一の漫才師を決めるM-1グランプリにも、アマチュア時代の2015年から毎年欠かさずエントリー。2023年には初めて準決勝進出を果たしている。激戦区と言われる準決勝を現地で見届けた構成作家は感想をこう述べる。

「フースーヤが登場したのはAブロックの6組目。準決勝ならではの緊張感がある中、あそこまで爆笑をかっさらえるのは正直びっくりしました。全31組を見ても笑いの量はトップクラスでしたね。昨年、決勝進出を果たしたのは後半組が多かったのですが、フースーヤも出順が後半だったら決勝進出していたと思います」と振り返った。

 惜しくもM-1の決勝進出は逃したものの、今年5月に「第54回NHK上方漫才コンテスト」で優勝し、悲願の初タイトルを獲得。自分たちのお笑いが間違っていなかったことを証明したのだ。

 以前からフースーヤを推していたというカズレーザー。フースーヤの優勝を受け、ぺこぱ・松陰寺太勇とのYouTubeチャンネル「カズレーザーと松陰寺のチルるーム【公式】」の2024年6月27日更新分動画で、「芸人でフースーヤ推さない奴なんかいないでしょ。めちゃめちゃ面白くないですか」と言及した。

 さらに、カズレーザーは、フースーヤが築き上げたスタイルを称賛。「ずっとオレは言っている、フースーヤの天下になるというのを。時代がやっと追いついた。フースーヤが次のダウンタウン。ネクストダウンタウンをみんな探していたけど、ぜんぜん違うところから来た。間違いない」と熱弁し、「M-1獲ってほしいわー」と語った。

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