日本人労働者が食べていた弁当はまるで「豚のエサ」――それに激高した男が取った驚きの行動とは #戦争の記憶

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 1945年8月、朝鮮半島。6万人もの日本人難民の命を救い「引き揚げの神様」とまで呼ばれた男がいた。その名は、松村義士男(ぎしお)。一介の市民に過ぎず、戦前には労働運動へ身を投じたことで国家から弾圧されたアウトサイダーだったが、飢えや疫病により死の淵に立たされた同胞を本土へ帰還させるべく身を賭した。

 時は46年1月。同じく治安維持法違反で摘発された同志・磯谷季次(いそがやすえじ)とともに起ち上がり、かつての労働運動で培ったコネクションを駆使して、驚天動地の集団脱出工作に奔走する松村が目にした衝撃の光景とは――。...

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