岸田首相の発言には椅子から転げ落ちるほど驚いた…青山繁晴・参院議員が語る「裏金」と「特権意識」の問題点

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私的な集団のカネ集め

「裏金事件が明らかにした問題の本質は派閥です。派閥を『その他の政治団体』として総務大臣に届ければ、政治資金規正法によって派閥が政治資金を集めることが可能となり、各派閥がそうしてきました。しかしながら、派閥はあくまで『閥』、学閥や門閥、閨閥と同じように、ただの私的な集団です。私的な集団がカネを集め、それを子分に配分している。旧態依然の政治そのものです。本当に規正法を改正するなら、派閥の完全解体が必須ですし、どうしても国会議員には政治資金が必要だと言うのなら完全に新しいシステムに変えるしかありません。ところが現実には、岸田総理の重荷だった安倍派が徹底的に解体され、物申す二階派も消え、残ったのは岸田政権を支える麻生派だけ。進行したのは政治改革ではなく岸田総理主導の政局でした」

 第2回【NHK中継がある自民党の予算委員会は本当に酷かった…青山繁晴・参院議員がみた「派閥支配の実態」】では、青山氏が間近に見た派閥支配の実態、派閥を解体しなければ政治改革は実現しない理由、そして自民党総裁選の出馬を明言していること、などを取り上げる。

註:首相の「説明責任」、形だけ 「報告書に」連発、踏み込まず 政倫審(朝日新聞朝刊:3月1日)

デイリー新潮編集部

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