「北海道、沖縄からボランティアが集結」「蓮舫氏を超える可能性も」 都知事選「石丸支持者」の熱狂に迫る

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「北海道、沖縄から来ている人がいるみたい」

 6月29日午後1時からJR蒲田駅前で行われた石丸伸二氏の街頭演説。12時前ごろから紫色のTシャツを着た選挙ボランティアが集まり始めた。

 最初に集まったスタッフは十数人か。次第にその数が増えていったようだが、それに応じて聴衆も集まってきて、スタッフかどうかも分からなくなる。というのも、聴衆の中にも、石丸氏のイメージカラーの“紫”のシャツやタオルを身に着けた人々が散見されるのだ。

 他陣営と比べて、やはり20~30代が多い。ただ「老若男女」という言葉がピタリと当てはまるくらいに年齢層は広く、さらに言えば男女の若いカップルが多い。

 また、他候補の演説は本人が現れたあと、「あ、蓮舫だ」「小池さんだ」と言って足を止めるパターンが多いが、こちらは本人が到着する前に、すでに千人規模の人たちが一群をなして本人の登場を待っているのが特徴的だ。

 ボランティアスタッフの登録者数はすでに7000人を超えたという。栃木から来た50代の男性がビラを配っていたので、話を聞いてみた。

「さすがに一日中まわるのは厳しいですが、今日はここを含めて2~3カ所。また明日も来ますよ。さっきいた人は岐阜から来たって言ってたし、北海道、沖縄からも来ている人がいるみたい。YouTubeで石丸さんを知って、何もしないわけにはいかないと思い、何かできることはないか、とボランティアに登録しました」

 言うまでもなく彼は都知事選で一票を持つ有権者ではない。また石丸氏が市長を務めていた安芸高田市とも関係ないようだ。しかしながら石丸氏をとにかく「推したい」という熱だけをもとに、自腹を切ってやって来ている。こういう熱いスタッフが多数いるのは他候補にとっては脅威だろう。

「蓮舫をまくる可能性も」

 先の記者が「石丸フィーバー」について、こう続ける。

「報道各社、蓮舫と石丸の差は10ポイントぐらいと見積もっていますが、ある社だけ3ポイント差という数字を弾き出していた。彼の勢いを考慮した数字でしょう。1日に10カ所以上の街宣を重ね、それぞれで数千人を集めるという石丸は、もはやYouTuberではない。最終盤で蓮舫をまくる可能性も出てきた」

 7月4日発売の「週刊新潮」では、こうしたドキュメントに加え、追う候補者たちが批判する小池都政の問題点のうち、都と三井不動産の癒着について詳しく報じている。

「週刊新潮」2024年7月11日号

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週刊新潮 2024年7月11日号掲載

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