羨ましすぎる“億り人”ライフ… 6年前に「エヌビディア」に380万円を投資した男性の現在

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6年前にエヌビディア株を買えた理由

 Aさんは金融投資1本で生計を立てる、いわゆる“専業投資家”だ。投資歴はサラリーマンだった頃から数えて25年になる。会社をやめて投資の稼ぎだけで暮らすようなったのは2011年からである。

「投資を始めたのは28歳ぐらいなので、リーマンショックもコロナショックも経験済みです。リーマンの時は一時2000万円、コロナの時も4000万円ほど資産が減りましたが、狼狽売りはせずにじっと耐えました。結果的にはいずれも暴落前の株価まで戻しましたね」(A氏)

 これまで、主に日本株の短期投資と米国株の中長期投資で資産を増やしてきた。アジア通貨危機の際には、暴落したタイや韓国を投資対象とした投資信託を購入し、それぞれ5倍ほどで利確したこともあるそうだ。

 やはり気になるのは「AIブーム」の起きる以前に、どうやってエヌビディア株に注目できたのかということ。2度の世界株安を生き抜き、利益を上げてきた専業投資家ならではの“嗅覚”が働いた、ということなのだろうか。

「いえいえ、実は証券会社の営業マンに勧められて買っただけなんです。2018年当時は“eスポーツ”銘柄への投資が1つのトレンドで、当時からゲーム用の半導体で大きなシェアを占めていたエヌビディア株のことを教えてもらったのです」(A氏)

 ちなみに、エヌビディアを勧めてくれたのは三菱UFJモルガン・スタンレー証券の営業マンだったそう。

「担当者が変わって、当時の営業担当の方に御礼は言えてませんが、感謝しています。確かに昔ながらの大口顧客を相手にする証券会社は、株を買うのにも売るのにもそこそこの手数料を取られてしまいます。でも、特にアメリカ株なんかは個人で情報を集めるのは限界があります。私も証券会社に勧められていなければ、6年も前にエヌビディアという銘柄を知ることはなかったでしょう」(A氏)

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