「5000万円を貸し付けた」 石丸伸二を推す「ドトール」創業者に真意を聞いた

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「楽しくて寝ていられない」

 この“藤川さん”とは、各種メディアが“選挙の神様”と持ち上げる選挙プランナーの藤川晋之助氏(70)。当の藤川氏が言う。

「2~3週間前に石丸さんが私のもとを訪ねて、選挙を手伝ってほしいと言ってきたのですが、その時はお断りしたのです。自分はこれまでに143回選挙を手がけていて、負けた選挙は13回。それが14回になるのは嫌でしたから」

 しかしその後、ある人物から電話がかかってきたという。

「ドトールコーヒー創業者の鳥羽博道名誉会長(86)が“(選挙参謀を)引き受けてくれ”と。それで受けることに」(同)

 こうして藤川氏が先の小田氏のほか、元自民党政務調査会の職員などもメンバーに加えて、陣容を整えた。

「女二人の戦いに台風の目となれるか。毎日3時間程しか寝ていないけれど、楽しくて寝ていられません」

いくらでも献金していい

 最後に、鳥羽氏にも話を聞いた。

「私はかねて国の少子化や財政破綻に危機感を感じていました。石丸さんを動画で知り、あっ、この人だと。都知事選に出るという話を聞き、“あなたこそ日本を変えられる人だ”と手紙を書いて、3週間ほど前、6月初旬に都内で会いました」

 さらに続けて、

「僕はいくらでも献金していいと思ったのですが、友人から弁護士に相談しろと言われた。それで弁護士に聞いたら(個人献金は)150万円を超えては駄目だということでしたので、150万円だけ寄付しました。また以前、僕が副会長をやっていたニュービジネス協議会の人々が4000万円、私も1000万円、合計5000万円を法律に沿って貸付けてもいます」

 強力な支援者の推し活もある。石丸氏が都知事選の先に見据えるのは国政か。

週刊新潮 2024年7月4日号掲載

ワイド特集「梅雨のまにまに」より

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