マキノ正幸さん死去 「若い世代の票が欲しい自民党に利用されているだけ」“生みの親”は今井絵理子・参院議員を案じていた
「引退すれば幸せになる」
「起こるべくして起こったことです」
報道の直後、マキノ氏は「週刊新潮」の取材に答え、こう述べている。
「(同じ部屋に泊まって)“一線を越えていない”なんて言っていましたが、そんなことはありえないでしょ。今井は4歳か5歳でスクールに入って、12歳でデビューした。世の中のことを勉強する時間が少なかったんですよ。その後も大手のプロダクションが付き、優秀なスタッフが守ってくれた。そのまま議員になったけれど、今度は自民党ばかりか誰もフォローしてくれなかったということです。一般社会なら“ごめんなさい”で済む話かもしれませんが、政治家になったらそれでは済まされないよね」
そして言った。
「本当なら、これを機に政治家を引退すれば今井も幸せになると思いますけどね。障害を持つ子どもを救いたいのはわかるけど、何も政治家である必要はないじゃないですか。介護でも福祉でも良い。直接人々の役に立つ仕事はたくさんありますよ。とってもいい人生を歩んできたわけだから、ここで潰れるわけにはいかないでしょ。ここから立ち直って進めばいいわけです」
何より強調していたのは自民党の責任の重さだ。
「本人が悪いわけではない。彼女を利用した自民党が問題なんです。もともとそういう世界に入るべきではない子を、票が取れるからと引っ張り込んでしまった。きちんとお灸をすえないといけませんよね」
Xでコメント
だが、マキノ氏の思いは自民党にも今井議員にも伝わらず、その5年後、彼女は参院選で再選を果たす。政務官なども務めたが、お騒がせ議員としての評価は変わらずで、昨年夏もパリ視察での振る舞いが「物見遊山」と物議を醸した。
今回の訃報を受け、今井議員はXで、
「私の人生を変えてくださった恩人。(中略)天国でも沖縄の子どもたちを見守ってください。心よりご冥福をお祈りします」
とコメントしている。