「じんめんちょうがウザい」「あばれザルに絶望」…リメイク版「ドラクエIII」発売決定で蘇る「憎らしいほど強かったモンスター」の記憶

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バランスの悪さ

 その先の恐怖モンスターはなんといっても、“キラービー”と“じごくのはさみ”のコンビだ。キラービーはマヒをさせてくるし、じごくのはさみはスクルトの呪文を唱え、守備力を110上げてくる。こうなると後は「にげる」を選ぶしかない。このエリアには“かえんムカデ”まで登場し、炎を吹きまくる。なんとかしてくれ、このバランスの悪さ!

 後半に入るとそこまで頭を抱えることはなくなるが、サマンオサ南の洞窟に登場する“ゾンビマスター”はどうしようもなくイヤなヤツだ。4匹で登場してマホトラの呪文を唱えまくり、一気にこちらのMPを吸い取りやがる。この洞窟の敵自体はそこまで強くはないのだが、こいつにMPを削られまくり、もはや戦える状態ではなくなる。リレミトの呪文で脱出し、宿屋に泊まって再び挑戦、というのを繰り返させるのである。何を隠そう、筆者はこいつが一番嫌いだ。

 ネクロゴンドに至る洞窟の手前から登場する“フロストギズモ”の5匹登場もなかなかエグい。ヒャダルコの呪文を5匹が連発したらさすがにコレはもう敵わん! 何人か死んだ上で、ルーラの呪文を使って街に戻るしかなくなる。

 海に関していうと、しびれくらげがあのかわいいルックスの割にはけっこう厄介だ。何しろ気絶させてくるのだ。なんであんな細い触手で気絶させることができるんだよ! というツッコミを無視してガンガン気絶させてくる。さらには、アレフガルドに行った時の“クラーケン”による3回攻撃は横山弁護士のように「もぅ、やめて~!」と言いたくなるほどである。まぁ、この辺が憎たらしい敵といえようか。

第2回【ドラクエIIIで“転職”を学んだ世代は必読 初期パーティ―に「戦士」や「武闘家」ではなく「遊び人」を選ぶべき理由】では、中川氏が、ドラクエIIIにおける最大の悩みどころの一つ、パーティーの編成について、たどり着いた究極の結論とその理由について語る。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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