「じんめんちょうがウザい」「あばれザルに絶望」…リメイク版「ドラクエIII」発売決定で蘇る「憎らしいほど強かったモンスター」の記憶

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憎たらしい敵

 先ごろ、スクエアエニックスは『ドラゴンクエストIII』のHD-2D版を11月14日に発売することを発表した。ドラクエファンは沸き立っており、様々なウェブメディアでもドラクエIIIの思い出を振り返るような記事が量産されている。

(全2回の第1回)

 現在の40~60代が郷愁を覚えるようなテーマが並ぶが、ドラクエIIIをめぐっては様々なテーマが存在する。もっとも多く登場するであろうものが「アレフガルドに落ちたら、ドラクエIのフィールド音楽が流れて感動した」「エンディングでドラクエIに繋がるストーリーであることに気づいて鳥肌が立った」であろう。

 同作に対する思い入れがある人も多いが、ここでは「憎たらしい敵」「意外にキツい洞窟・塔」「果たして最強パーティーはどれか、どのようなメンバーで始めるのが良いか」について書いてみる。今回のHD-2D版はファミコン版よりも、SFC版以降のリメイクに近いため、そちらをベースに書いてみる。「盗賊」の登場や、増加したアイテムなどはリメイク版を踏襲しているはずだ。

【憎たらしい敵】
 初期の頃は“じんめんちょう”がとにかくウザい。ドラクエのモンスターは“スライム”をはじめ案外かわいいヤツが多いのだが、こいつはかわいさとは無縁な不気味な蝶である。ひたすらマヌーサの呪文を出してミスを続出させる。MPも豊富な時ではないため、ミスにはならないギラやらメラを使えずイライラすることだらけである。

一発攻撃を喰らうと死ぬことも

 続いて“アニマルゾンビ”はカザーブの村あたりに多数登場するが、こいつはボミオスの呪文でこちらの動きを遅くしてくる。そして、こいつの強力なパートナーが“デスフラッター”。スライムと並んでゲーム開始後初回の戦いに出てくるようなモンスター“おおがらす”の色違い版であるため、「まぁ、たいして強くないだろう」と油断していると恐ろしい。何しろアニマルゾンビのボミオスで素早さを削られると守備力が低下するのに加え、なんとこいつは2回攻撃をしてくるのである! こいつの連続攻撃で画面が黄色くなり、そして赤くなるのは何度も経験した。

 実際のところ、本当にウザいのは初期に出てくるモンスターである。後半はこちらも数々の特技や魔法を覚え、強い装備をしているためそこまで苦労はしない。ドラクエIIIの要諦は、前半をいかにあまり死なずに進行できるか、なのである。

 とはいえ、アッサラームからイシスあたりに登場するヤツにも厄介なモンスターは多い。まずは“あばれザル”がいる。それまでにないような強力な攻撃力を誇り、魔法使いなどHPの低い職業なら一発攻撃を喰らうと死ぬこともある。これが3匹同時に出てくると、恐ろしいことこの上ない。

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