「24時間テレビ」謝罪の水卜アナに同情論多数…それより今年のテーマがヤバすぎる「自信のなさの表れ」
リニューアルで生まれた「サライ」とマラソン
「そこで日テレは『24時間テレビ』の大改革に乗り出したのです。92年の『24時間テレビ』はお堅いドキュメンタリーのドラマやコンサートなどを一新し、エンターテインメントを重視しました。番組パーソナリティにはまだ若手だったダウンタウンを起用し、番組名物となったチャリティマラソンもこの年からスタート。番組テーマソングの『サライ』もこの年に番組内で作られました」
ちなみに、最初のマラソンは間寛平が200キロマラソンに挑んだが、事前にコースを発表してしまったため交通の妨げになることから153キロの地点でリタイヤ。翌93年に再び挑戦し完走している。ともあれ、現在の「24時間テレビ」は92年のリニューアルを受け継いでいると言っていい。今年は何が変わるのだろう。
「メインパーソナリティも、2003年のTOKIO以来、旧ジャニーズ勢で続いてきましたが、それも改めることになりました」
ジャニー喜多川氏による所属タレントへの加害問題のためだろうか。
「謝罪会見が行われたのは昨年9月7日、すでに今年の方針が決定した後なので関係ありません。あくまでも、昨年のメインパーソナリティだったなにわ男子には荷が重すぎた、ということです」
今年のメインパーソナリティは未だに発表されていない。
「これは本当にわかりませんが、最近『ニノさん』や『おしゃれクリップ』など日テレの番組に出演が増えている上戸彩あたりが怪しいと見ていますが、どうなりますかね」
また、第1回から続いた番組のテーマ「愛は地球を救う」は「愛は地球を救うのか?」に変わる。
「これだけは局内でも疑問の声が上がっています。なんで疑問形にしたのか、『愛は地球を救うのか?』と問われれば、思わず『いや救わない』と答えたくなります。思うところがあるなら堂々と主張しろ、と。なんだか視聴者に恐る恐るお伺いを立てているようで、自信のなさを表しているかのようです」
自信がなくても「24時間テレビ」は続けるのだろうか。
「やめることは全く考えていないようですね。今や『24時間テレビ』は日本テレビのアイデンティティであることはもちろんですが、経営的にもなくてはならない番組です。昨年は視聴率が低かったとはいえ、深夜や早朝を含めての平均が11・3%です。ゴールデン・プライム帯で見れば18%もあるわけです。先日、最終回が放送された『Believe―君に架ける橋―』(テレビ朝日)の視聴率は13・2%と今期の連ドラでトップとなりましたが、それをはるかに上回っています。視聴率に連動するスポットCMの売上はもちろん、全日視聴率の年間平均は『24時間テレビ』と『箱根駅伝』がなければ首位から転落する可能性も出てきますからね」