雨天続きで「低気圧不調」 知っておくと楽になれる「片手でもできるマッサージ」
気圧が低下したり大きく変動したりするタイミングで、頭痛がする、ズーンと体が重くなる、イライラする……そんなお悩みをお持ちの方も多いでしょう。
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だるさや吐き気を伴う「めまい」にお悩みの方もいるかもしれません。めまいの原因と日常生活で出来るケアについて『月間100万人利用アプリ! 頭痛ーるが贈る しんどい低気圧とのつきあいかた』から、一部抜粋・再編集してお届けします。
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めまいは、内耳や脳が何らかの原因で不調をきたし、体のバランスが崩れたときに起きやすい症状です。原因の一つとして「気圧の変化による自律神経の乱れ」が影響していると考えられています。
めまいも大きく2タイプに分けられます。症状を確認してみましょう。
内耳の異常でめまいが発生
天井や周囲のものが回っているように感じられるのは「回転性めまい」で、最も多い原因は内耳の異常です。
強い吐き気のほか、耳鳴りや難聴を伴うケースも多くあります。
また、内耳内を満たす液体の過剰な増加が原因で起きる「メニエール病」でも、強い回転性めまいが引き起こされます。メニエール病の方は、前日の気圧上昇(10ヘクトパスカルの上昇)で、メニエール病でない人よりも10%、めまいが起きやすいといわれています。
回転性めまいにはほかにも、内耳のある部分に収まっている耳石(カルシウムの粒)が一部?がれ落ち、三半規管に入り込んでしまった場合に起きる「良性発作性頭位めまい症」もあります。姿勢を変えたり、上や下を向いたりなど、頭の位置を変えたときによく起きるめまいです。
めまいの原因の多くが内耳の異常であること、また内耳が気圧の変化をキャッチしていることを考えると、気圧変化とめまいには何らかの関連がある可能性はあります。
記録をつけて、気圧の変化時にめまいが起きるのが明らかなら、その時間はできるだけ安静にして過ごすとともに、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
回転性めまいでも、脳の病気で起きている可能性もゼロではないので注意が必要です。受診して病気が見つかったら適切な治療を受けられますし、めまいに伴う吐き気がある場合は、吐き気止めの薬を処方してもらえます。
自律神経の異常が原因?
自分がふらふら浮いているように感じられるのは「浮動性めまい」で、脳に何らかの障害がある場合や、自律神経の異常、睡眠障害、うつ病など心因性の病気、薬の副作用などが原因と考えられます。頻繁に繰り返している、長期間にわたって続く、意識障害や激しい頭痛、けいれんや手足のしびれなどの症状を伴う場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。めまい症状に加えて、このような症状がある場合は脳の疾患である可能性が非常に高いです。
そのため耳鼻咽喉科の先生の診断で、神経内科や脳外科などを紹介されるケースもあります。
耳からめまいにアプローチ
鍼灸師の森田遼介さんは、「めまいには耳周りの血流を良くすると改善するものもあります」と話します。そのため、めまいを感じそうだな、というタイミングで耳マッサージをすることをおすすめしています。
感染症予防でマスクを長時間着用していると、耳周りの血流が悪くなり、めまいの原因となることも。普段から耳マッサージで、耳周りの血流を良くしておけば、気圧以外の原因によるめまい予防にもつながります。
めまいによる吐き気には「ショウガ」
気圧の変化で、めまいとともに、吐き気を感じる人もいます。
そのような人に、漢方アドバイザーの久保奈穂実さんは、吐き気止めの作用があるショウガをお茶や料理に取り入れることを提案します。
普段の汁物や副菜に千切りにしたショウガを加えたり、お茶にショウガのスライスを1枚入れたりするなど、簡単な方法で大丈夫だそうです。
時間があるときは少し手を加えて、一口大にカットしたリンゴと、スライスしたショウガ1?2枚を温かい紅茶に入れ、お好みでハチミツを加えた「アップルジンジャーティー」や、スライスしたショウガと黒糖を小鍋で煮た「ショウガ黒糖湯」もおすすめです。
※『月間100万人利用アプリ! 頭痛ーるが贈る しんどい低気圧とのつきあいかた』より一部抜粋・再構成。