東海岸のチームにめっぽう強い菊池雄星が今夏トレードの目玉に…まさかのヤンキース入りも

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東海岸のチームに強い

 加えて、菊池はマリナーズ時代から「東海岸の球団に強い」傾向もある。今シーズンの成績だけを見ても、東海岸の球団相手に敗戦を喫したのは17日のレッドソックス戦だけ。今季はここまで17試合に先発し、QS(先発投手が6回以上を投げ、3点以内に抑える)を7回記録。その7回のなかにオリオールズ、ヤンキース、ナショナルズの東海岸の球団が入っていた。6月28日の試合では負けたものの、とくに対ヤンキース戦にはめっぽう強く、19年のメジャーデビューから新旧ヤンキースタジアム7試合に登板し、防御率1.67の記録を残している。この成績はビジター投手ではMLB史上歴代10位である。

「4月5日のヤンキース戦で勝利投手になっていますが、5回3分の1を投げて無失点。三塁ベースを踏ませない好投でした」(前出・同)

 この日はヤンキースのホーム開幕ゲームでもあった。ヤンキースがホーム開幕戦で敗れたのは1967年以来、実に57年ぶりのこと。当然、ヤンキース側も菊池に対する苦手意識を強く持っており、ニューヨーク・ポスト紙や米テレビ局CBSスポーツなどは、こう予想している。

「ア・リーグ東地区首位のヤンキースが苦手投手をなくすためにも、菊池を獲るのではないか」

「ブルージェイズはここ2、3年、先発ローテーションメンバーがほぼ同じで、センターラインのレギュラーも固まっていました。そのメンバーで大敗しているので、大幅な入れ替えがされると予想されています。チーム低迷の一因は、打線の主軸だった三塁手のマット・チャップマン(31)を引き止められず、得点力がダウンしたことです」(前出・地元メディア関係者)

 チャップマンは3月に入ってから、ジャイアンツと3年総額5400万ドル(約75億6000万円)の大型契約を結んだ。代理人は菊池と同じボラス氏である。果たして、菊池の去就はどうなるか。メジャーのトレード期限は、米・東部時間7月30日午後6時(日本時間7月31日午前8時)である。

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