「川口のクルド人は難民とは言い難い」「目的は出稼ぎ」 医療費の踏み倒しや児童労働の問題も
仮放免中に暴行
世界を見渡せば、アメリカやイギリス、フランスでもみな、移民の受け入れを巡る問題で大揺れ。かんかんがくがくの議論が行われている。
翻って日本では、外国人に対し、今後国がどう向き合っていくのか、という本質的な議論がないまま、「難民」を母国に戻してはかわいそうだなどと、感情的なストーリーが展開されている。
さる入管関係者は言う。
「クルド人の強制送還問題でよくマスコミが取り上げる男性がいます。彼は入管施設で顎の下を圧迫されたなどとして国に勝訴し、ヒーローのように扱われていますが、外面と実際の姿は異なる。彼は彼で入管施設の中で、女性の医療従事者に対し、“何を言ってもあなたはクソババアだから”など、面と向かって口汚い言葉を連呼しています。更に言えば、仮放免中に酒に酔って暴行を働き、実刑判決を受けて服役した過去がある」
こうした事実はほとんど報じられないのだ。
「実情をきちんと記してから論じるべき」
「一部メディアは支援者側からの情報に過度に依拠して記事を作っているのではないか、という気がします」
とは川口市周辺でのクルド人問題を取材する、ノンフィクション作家の西牟田靖氏。
「現地でクルド人に取材をすれば、“仕事があるからと親戚に言われて来た”などの話はすぐに聞けます。少し取材をすれば彼らが難民に当たるかどうか疑問が浮かぶはずなのですが、そうした話ははじめから聞かないのか、あるいは聞いても無かったことにしてしまうのか。改正についての賛否はそれぞれあってしかるべきですが、少なくともリアルな実情をきちんと記してから論じるべきでは」
前編「不法入国し前科ありのクルド人、強制退去に『すぐにまた来る』『私は金持ち』 病院乱闘事件で逮捕されたのに再入国」では、「病院乱闘事件」で逮捕されたクルド人男性が再入国を試みた上、強制退去させられると「すぐにまた来る」「私は金持ち」と吐き捨てていた件について報じている。
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