パリ五輪に熱視線…佳子さまが「テニスの宮さま」と呼ばれる日

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佳子さまは「テニスの宮さま」に相応しい

 皇室の中で天皇家を支える宮家には、代々、スポーツをこよなく愛し競技名を冠した皇族方がいる。

 日本ラグビー協会名誉総裁を務め、秩父宮ラグビー場に名を残す「ラグビーの宮さま」。

 明治天皇の娘婿で東京ゴルフ倶楽部の名誉総裁だった「ゴルフの宮さま」の朝香宮。

 JFAの名誉総裁として日韓W杯の成功に尽力した「サッカーの宮さま」の高円宮、その遺志と「サッカーの宮さま」の愛称を受け継がれた高円宮妃久子さま。いよいよ開幕するパリ五輪のサッカーでは、56年ぶりの日本のメダル獲得に、久子さまも大きな期待を寄せられていると言われる。

 そして令和の今、「テニスの宮さま」と呼ぶに相応しい存在になり得ると言われているのが秋篠宮家の次女・佳子さまである。

 佳子さまは昨年10月、有明コロシアムで開催された、国内で唯一行われる男子プロテニス協会の世界ツアー「ジャパン・オープン・テニス」を観戦。グリーンのワンピースに白いジャケット姿で拍手を送られた。2021年1月、日本テニス協会の名誉総裁にご就任されており、ご公務として臨まれたものだが、熱心なご姿勢に協会関係者らからは「テニス愛にあふれていらっしゃった」と歓びの声が漏れた。

パラリンピックにも関心を寄せられ…

 パリ五輪のテニス日本代表には、大坂なおみ選手と錦織圭選手が内定している。大坂選手は東京大会に続き、錦織選手は2008年の北京大会から5大会連続での出場となる。佳子さまは二人の活躍を、今から大変お心待ちにしているという。

 一方、日本テニス協会が昨年1月に開催した創立100周年記念式典で、佳子さまは現役引退を表明したばかりだった車いすテニスの国枝慎吾さんに「凄く応援していました」とお声がけされた。その縁もあり、国枝さんの後継者・小田凱人選手のパラリンピックでの活躍も、とても楽しみにされているという。

 昨年、4大大会の全仏オープンとウィンブルドン選手権を相次いで制し、史上最年少の17歳1カ月で世界ランク1位に躍り出た小田選手。名前の由来となったパリの凱旋門には「勝ちどきを上げる」といった意味があり、パリがパラ初出場の舞台となる小田選手は「僕にとってパリパラリンピックは宿命です」と話す。

 佳子さまは6月16日、障害のある人たちにダンスや音楽を楽しんでもらう目的から東京都渋谷区の体育館で開かれた、障害者ダンス大会にご臨席された。観客として招待された障害者やその家族とともにパフォーマンスをご覧になり、大会後には障害者ダンスチームのメンバーと懇談して「これからもすてきなダンスを続けてください」などと声をかけられた。

 また1月に佳子さまは、能登半島地震で被災した人々をいたわる気持ちを手話で伝えられている。東京都江戸川区で開かれた「聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」に出席し、手話であいさつされた佳子さまは「困難な中におられる方々のことを思うと胸が痛みます。災害への対応に力を尽くされている方々に深く敬意を表しますとともに、被災した地域で救援と復旧が進んでいくことを心から願っております」と述べられた。

 5月にはご訪問先のギリシャで聴覚障害者やその家族を支援する施設を訪れ、手話教室に参加し、覚えたばかりの現地の手話で、出迎えた人たちにあいさつされた。日本の手話を習得している佳子さまは、母の紀子さまにならって聴覚障害者を手話で励ます活動を熱心になさっている。聴覚障害だけにとどまらず、広く視野を広げ、障害者福祉全般に尽力されている。このような背景から、宮内庁関係者は、

「日本テニス協会名誉総裁のお立場としてだけではなく、テニスを愛する一(いち)個人として、パリ五輪に向けては大坂、錦織両選手、そしてパリパラで小田選手に想いを寄せられているようです」

 と指摘した上で、こう語る。

「競技への熱い想い、選手をリスペクトして応援されている真摯なご姿勢、そしてパラリンピアンを励まし支援するお取り組み。全てが国民の間に、自然と『テニスの宮さま』というイメージを構築させつつあるのではないでしょうか」

 そもそも秋篠宮家を含め、上皇ご一家とテニスの縁は深い。上皇陛下ご自身にしても、上皇上皇后両陛下の出会いは1957年8月に「軽井沢会テニスコート」で実施されたダブルスの大会だ。両陛下が対戦し、美智子上皇后のペアが勝利した。婚約発表後に「テニスコートの恋」と呼ばれるようになり、国民が皇室への親近感を深めるきっかけとなったことは、あまりにも有名だろう。

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