酒もタバコも20歳から…でも、「後悔はない」 ステージ4の下咽頭がん、57歳・見栄晴の死生観

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休刊日は完全に「0」

 今年はじめ、ステージ4の下咽頭がんであることを公表したタレントの見栄晴(57)。治療に専念するため、1998年から司会を続ける「競馬予想TV!」(フジテレビONE)を一時休養したが、現在は復帰して元気な姿を見せている。治療の際は最初に、声帯を切除する手術か、抗がん剤治療と放射線治療か、の選択を迫られた。迷うことなく、後者を選んだ見栄晴の人生観、死生観とは。(全4回の第4回)

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 酒もタバコも20歳の頃からやっていました。タバコは紙巻タバコを1日1箱、吸っていました。電子タバコに変えたのは2年前くらいです。そのタイミングで、喉に違和感を覚えたので、電子タバコが合わない影響なのかなと思っていたんです。

 お酒は、20歳で始めた時から今回のがんが発覚するまで、37年間、1日も休肝日は作らなかったですね。完全に「0」です。実家が食堂で、昔から酒はたくさんあったんです。だから、飲むのが当たり前になっていました。量はまちまちですが、単純に酒を飲んで楽しむのが好きなんです。

 57年間生きてきて大きな病気というのは、今回が初めてです。インフルエンザも新型コロナにも、かかったことがない。

 健康診断は、年に1回受けていました。ただ、咽頭がんは、検査項目になかったようなんです。うちの家系では、誰もがんになった人はいません。お袋は、腸閉塞が原因で亡くなっているので、がんになるとしたら大腸かなと。親父は心臓の病で亡くなっていて、そっち系の病気もあるかなとは思っていました。

 まさか、喉のがんになるとは思いもしませんでした。

 酒を飲んできたことには、全く後悔はありません。仲間ができたのは酒のおかげですから。でも、先生からは「飲んで、同じところでがんが再発したら、今度は(切除の)手術ですから」と言われているので、今は飲んでいません。声が出なくなる、仕事ができなくなる。それは、自分にとっては生き地獄に近いからです。

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