【光る君へ】一条天皇に3度も辞表を提出…藤原道長が立派とはいえない本当の理由

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一条天皇への反省をうながす道長の辞表

 末っ子で、最高権力者になるような立場ではなかったが、いったん政権トップに昇り詰めると、権勢欲をむき出しにした――。史料にあたるかぎり、藤原道長はそんな人物だったと思われる。ところが、NHK大河ドラマ『光る君へ』では、主人公の一人だから仕方ないとは思うけれど、かなり立派な「人格者」として描かれている。6月23日に放送された第25回「決意」では、道長(柄本佑)は辞表を提出してまで、一条天皇(塩野瑛久)をいさめようとした。

 中宮定子(高畑充希)を寵愛するあまり、一条天皇は周囲の反対を押し切って、出家した彼女を内裏に近接する「職の御曹司」に戻した。...

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