「他の鉄道ファンとは比べものにならない」……鉄道マンが頭を抱える「引き起こすトラブルのレベルが違う」ファンの正体

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趣味で周りに迷惑をかけてはいけない

 さて、そこまでして撮影した写真はいかほどのものなのだろうか。XなどのSNS上には、撮り鉄が撮影した写真が掲載されているが、鉄道写真家のD氏は、撮り鉄が撮影した写真をこう評価する。

「撮り鉄って、有名な写真家が撮影したお手本と“いかに同じように撮影できるか”を競っているんですよ。実際、ほとんどの写真が、有名撮影地で撮ったりした、どこかで見たことがある写真と同じ構図だったりするのです。その一方で、機材には金をかけて、100万円以上する高級レンズを持っている撮り鉄は普通にいて、“機材マウント”をとったりする人もいます」

 プロの鉄道写真家と撮り鉄は、まったく別物であるとD氏は言う。そして、こう付け加える。

「彼らの写真は究極の自己満足。もちろん商業写真ではなく、あくまでも趣味の写真ですから、それでもまったく問題はないのです。ただ、趣味のために鉄道会社や沿線の住民に迷惑をかけるのは、いかがなものでしょうか。褒められたものではありませんよね。鉄道ファンのイメージを悪くする行動はくれぐれも慎んでいただきたいものです」

ライター・宮原多可志

デイリー新潮編集部

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