ホステスさんの「突撃ツーショット」も快諾された英国での天皇陛下 オックスフォード時代の「貴重なお姿」

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 エリザベス女王の国葬以来、1年9カ月ぶりに英国を訪ねられた天皇皇后両陛下。今回は、テムズ川の視察やバッキンガム宮殿での晩餐会、ウィンザー城に出向き女王とフィリップ殿下の墓への供花など、訪英中のご多忙ぶりは日本でも報じられた通りである。

 今回、英国留学の経験をお持ちの陛下が期待に胸を弾ませられていたのが、思い出の学び舎、オックスフォード大学ご訪問。かつて雅子さまが留学されたこともあり、陛下はご出発前の記者会見で、お二人で一緒に大学を訪れることを「心待ちにしています」と語られたほどである。

40年前の“思い出”

 この留学中の陛下についてよく指摘されるのが、日本とは比べようもないほどの自由を満喫されていた、ということだろう。

 ご覧いただくツーショット写真もある意味では、その「自由」の結果といえそうだ。

 サングラスの女性と腕を組み、記念撮影をされたのは、今からちょうど40年前。無論、彼女は雅子さまではない。

 なんでも、この頃、“日本の未来の象徴”浩宮さまが留学されたことで、日本人観光客の間では、オックスフォード大のマートンカレッジが人気のスポットになっていたそう。そこへツアーの一団として訪れたのが、件の女性。

 実は彼女、当時は大阪の高級クラブに勤めるホステスさんだった。

 彼女によれば、ツアー仲間と構内を見学していると、幸運にもジーパン、ベスト姿の殿下とバッタリ遭遇。大胆にも添乗員の制止を振り切り撮影を願い出たところ、浩宮さまは気さくに応じてくださり、ちゃっかり腕を組んでにっこりポーズとなったそうだ。

 当時、この稀有(けう)なツーショットを掲載した「FOCUS」によると、撮影後も歓談が続き、彼女が「頑張ってくださいね、宮さま」と声をかけると殿下は、「ありがとう」と答えられたうえに丁寧に一礼までなさったのだという。

 いろいろな意味で現代では考えられないようなエピソードというか武勇伝であるが、写真の陛下の笑顔からは、留学中のリラックスした心境が伝わってくる。

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