耳はほとんど聞こえず、目はかすんで、手は腱鞘炎…“五感ほぼ全滅”の88歳・横尾忠則が考える「ハンディキャップを認めて前向きに生きる」方法とは

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 歳を取ると若い頃の経験とは全く別の思いも寄らない出来ごとに遭遇します。まあ悩ましいことの方が多いんですが、こういうことは誰にも起こっていることで、自分だけに起こっている特別のことではないと思うべきかも知れません。

 僕の場合は五感がほぼ全滅です。耳は極度の難聴でほとんど聞こえません。目は霞んで、朦朧状態で絵を描いています。鼻は花粉症で年中鼻炎に悩まされています。口は元々喘息で咽がつまっています。触覚の手は腱鞘炎で、思うように絵が描けません。残こるは第六感だけです。...

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