「ステージ4の下咽頭がん」診断後にさらなる衝撃 「大腸が光った」と指摘された見栄晴「まさか」
抗がん剤治療開始後に緊急オペ
今年1月、ステージ4の下咽頭がんを公表したタレントの見栄晴(57)。治療前に受けたPET検査(全身のがんを調べる検査)では、大腸にポリープがあることが発覚。抗がん剤治療の開始直後に、緊急のオペを受けた。3回 の抗がん剤治療、35回の放射線治療は「あっという間で、考える暇もなかった」という。最新のがん治療はどのようなものだったのか。(全4回の第2回)
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総合病院で下咽頭がんを告知されたのは、今年1月18日です。治療は、手術ではなく抗がん剤治療と放射線治療を選びました。2月5日から本格的な治療が始まったのですが、その前にPET検査を別の病院で受ける必要があり、受けました。
そこで、「大腸が光った」と指摘され、驚いたんです。自分が診断されたのは「下咽頭がん」。転移するとしたら、その部位の近くにしか飛ばないから、「もし、大腸の光ががんだったとしたら、新たながんです」と言われました。
まさかと思いました。大腸がんだった場合、そちらのほうが進行が遅いから、まずは下咽頭がんを治しましょうと勧められました。でも、私は「下咽頭がんが良くなっても、また大腸がんの治療をするくらいだったら、すぐに治してほしい」と訴えたんです。
その時は1月下旬で、もうすぐ、抗がん剤治療が始まろうとしていました。大腸のポリープを取るためには、2リットルの下剤を飲んで、お尻から管を入れて切らないといけません。はじめ、病院サイドからは「抗がん剤治療を始めた人で、大腸の手術をした人はいません」と難色を示されました。
放射線科の先生からは「(放射線治療では)口の中が口内炎だらけになるから、2リットルの下剤が飲めない」と指摘されました。ただ、耳鼻咽喉 科、消化器の先生は了承してくれて、放射線科の先生も最終的に「手術をやるとしたら、入院した2日後の2月7日しかありません」と言ってくれたんです。
それで、大腸のポリープを切りました。結果は良性でした。
放射線をあてると、歯の治療ができなくなるということもあり、放射線治療の前に歯を3、4本、抜きました。総合病院だったので、いろんなことに対応してもらえたことは大きかったですね。
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