ジジジッ…受付で「放射線科」の文字を見て「がん」だと確信 見栄晴、「ステージ4」と診断された今

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2年前から喉に違和感

 今年1月、ステージ4の下咽頭がんであることがわかったタレントの見栄晴(57)。司会を務める競馬番組で自ら公表したことに、世間では衝撃が走った。すぐに番組を休み、治療を開始。3回の抗がん剤治療、35回 の放射線治療を経て、今年4月下旬に仕事復帰した。「あっという間だった」と振り返る治療で思ったこととは。(全4回の第1回)

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 2年前から、喉に違和感がありました。ずっと、何となく喉に引っかかる感じです。最初はチクチクする感覚で、それでも酒もタバコもずっとやっていました。タバコを吸うと、むせるわけじゃないですが、飲み込んだ時にちょっとチクッとする。魚の骨がひっかかる感じです。その時にすぐに検査をすれば良かったんですが……。

 昨冬あたりから、喉の違和感がひどくなりました。仕事で喉を使うのですが、時折、声がひっくり返ったり、むせたりするように なった。1杯目にキンキンに冷えたビールを飲むことが大好きなのですが、冷たいものを飲むと喉に痛みが走るんです。喉スプレーを使ってケアをしていたんですが、全然良くならず、かすれたり引っかかったりする症状が続きました。

 昨年12月になって、「ちょっとおかしいな、病院に行こうかな」と思い始めました。今年1月8、9日に家族で栃木・日光に旅行に行って、そこから帰ってきた日に「そうだ、病院に行こう」と思い立ちました。耳鼻科に電話をしてみると、連休明けで混んでいたので、次の日(10日)朝一番に行ってみたんです。

 鼻からカメラを入れて写真を撮ったら、医師から「これはあまり良くないですね」と言われました。写真を見たら、喉に影のようなものが見えたんです。医師からは「うちで診ることができる範囲ではないので、大きい病院の紹介状を書きますね」と言われて、すぐに書いてもらいました。

 総合病院には自分で予約を取ることになりました。「たぶん、悪いんだろうな」と思いながら、帰ろうとした時です。耳鼻科の看護師さんが走って、僕のもとに来て、「たぶん、がんだと思うので、早急に予約を取って診てもらってください。」と言われました。その時、「本当にヤバいんだな。たぶん、がんだな」と覚悟しました。

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