“ふてほどP”退社で気になる、民放キー局の「退職金」 TBSは「4000万円」、フジテレビは過去に「1億円」

エンタメ

  • ブックマーク

制作会社スタッフは羨望の眼差し

 現役のフジテレビ社員もこう明かす。

「『早期退職、50歳で1億円』の報道が出た時に、辞めたのは、名物プロデューサーなど一部の“できる社員”ばかりです。関連会社や系列局など、出向先はいくらでもあるため、辞めた後の見通しが立たない社員は、会社に残りました。早期退職の対象になったある社員は『1億円をもらって辞めても、同じ待遇で雇ってくれる会社はゼロ』と言っていました。辞めた後や定年後のことを考えると、多くの社員は辞められないのが実情です」

 厚生労働省の就労条件総合調査(令和5年版)によると、民間企業で定年まで一つの会社で働いた際(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)、大学・大学院卒の退職金の平均 は1896万円。早期退職などの優遇制度を利用しても2266万円だという。

 フジテレビの1億円など、上を見ればキリがないが“退職金ゼロ”の企業も増えている。平均以上の退職金を貰えるテレビ局の社員は、やはり恵まれていると言えるだろう。制作会社のスタッフなどからは羨望の眼差しで見られている。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。