「身代金報道」でKADOKAWAグループ内が疑心暗鬼に…“株価暴落”、“元会長の裁判”まで重なって頭を抱える社員の胸中

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 6月8日に発覚したKADOKAWAグループの大規模なシステム障害は、ニュースサイトの「NewsPicks」が「【極秘文書】ハッカーが要求する「身代金」の全容」と題するスクープを報じたことで、いっそう混迷を深めている。今も完全復旧のメドが立たない中、KADOKAWAグループで働く現役社員は、どのような感想を抱いているのだろうか。

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いったい誰がリークしたのか

 システム障害は今もなお、KADOKAWAグループ内の広範囲で起きているという。原因は、出版事業などにも使われる同社の基幹システムがサイバー攻撃を受けたことにある。

「角川文庫は夏の“100冊フェア”の準備の真っただ中でした。システム障害の影響で重版も思うようにいかず、在庫管理に苦労したと聞いています」

 と話すのは、KADOKAWAグループで働く現役社員のA氏だ。

「出版事業に関わるシステムは7月初旬に復旧する予定だそうです。今はExcelやスプレッドシートを使い“手動”で在庫管理をしているとも聞きます」(A氏)

 まさに“非常事態”だが、それ以上に社員たちの関心事になっているのが、「いったい誰がNewsPicksにリークしたのか」ということ。

「NewsPicksの報道には社員の多くが関心を寄せており、実際に記事を読んだ人も多い。私もその1人ですが、あの中に書かれていた内容は、どう考えても役員クラスしかアクセスできない“極秘情報”でした。自分の所属部署の部長ですら“ぜんぜん知らなかった”と話していました」(A氏)

 そうすると、NewsPicksに情報をリークした人もかなりの上級職という可能性が高くなるが――。

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