佐々木朗希は今オフ、ポスティングを強行しても満足な交渉ができる状況にない…体力問題だけではないFA市場の事情

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オフのFA市場に朗希が入る余地はない?

 今オフ、米フリーエージェント(以下=FA)市場には「超」の付く大物投手は出ないが、例年以上にエース級の投手が多く現れる。衰えがなく、指導のうまさから若手から人望のあるブレーブスのチャーリー・モートン(40)と「MLB最高の頭脳派」と呼ばれる左腕のマックス・フリード(30)。カージナルスでもソニー・グレイ(34)、ランス・リン(37)、11年間で8度の2ケタ勝利を誇るカイル・ギブソン(36)の退団が濃厚とされている。

「レッズは今季、ニック・マルティネス(33)、フランキー・モンタス(31)の2人のスターターを獲得しましたが、25年以降の選択権は球団ではなく、彼らにあります。いったんフリーになって、他球団の話を聞いてから決める可能性が高い。41歳ながら、衰えを見せないアストロズのジャスティン・バーラ ンダーも2年契約が今季で終了します」(前出・同)

 ブルージェイズの菊池雄星(33)も3年契約が満了する。また、昨季15勝を挙げ、今季も順調に勝ち星を重ねているフィリーズのタイワン・ウォーカー(31)の動向も密かに注目されている。ウォーカーは昨秋のポストシーズンマッチで登板がなかった。自身は「チームの最多勝なのに?」と憤怒し、ロブ・トムソン監督(60)は「ポストシーズン突入前の練習試合で精彩を欠いていた」とメディアに説明した。以後、両者の不和が囁かれている。

「フィリーズが好投手を獲れば、ウォーカーの放出トレードは一気に加速する。もしくは、交換要員次第でウォーカーをトレード獲得できるでしょう」(現地メディア関係者)

 メッツのショーン・マナエア(32)、多彩な変化球を操るブルワーズのウェイド・マイリー(37)もいる。一番人気は一昨年、サイ・ヤング賞投票で2位になったホワイトソックスのエース、ディラン・シース(28)とされている。

 2ケタ勝利を見込める投手がこれだけ一度にフリーになるオフは珍しい。「インターナショナル・サイニング・ボーナス・プール」がほとんど残っていない球団も多いという。千葉ロッテが佐々木のポスティングシステムを認めたとしても、今オフは時間を割いてしっかりと話をしてくれる球団は少ないのではないだろうか。

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