佐々木朗希は今オフ、ポスティングを強行しても満足な交渉ができる状況にない…体力問題だけではないFA市場の事情

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中6日のローテで蓄積疲労

 千葉ロッテの吉井理人監督(59)が佐々木朗希(22)の「一軍昇格を見送った」とコメントしたのは、6月19日の全体練習後だった。

 佐々木が今季、2度目の登録抹消となったのは13日だった。最短での昇格が可能となる23日のソフトバンク戦での先発登板もあり得るのでは、と思った担当記者の質問に、吉井監督は、こう答えた。

「前回も2週間空けて投げて同じ症状だったんで。また2週間空けて投げられないことはないと思うんですけど、それだと彼のパフォーマンスも上がって来ないと思う」

 最初の登録抹消となった5月28日には「上半身の疲労蓄積」、2回目は「右上肢のコンディション不良」だった。1回目は一軍に帯同していたが、今回はファーム施設で調整を続けている。異なる状況を考えると、再昇格はもう暫く先になりそうだ。

「1回目の抹消前の登板となった5月24日のソフトバンク戦では7回119球を投げ、失点1のクオリティスタート(先発投手が6回以上を投げ、3失点以内に抑える)でした。“上半身の疲労”は、100球以上を投げたことが原因だと思われていましたが、その日の試合後、トレーナーが『回復が遅れている』と、中6日で投げてきたことによる“蓄積疲労”の報告を挙げたのです。小野晋吾投手コーチ(49)も『どこかで(登板間隔を)空けてあげないといけない時期っていうのもあった』と話していました」(スポーツ紙記者)

 佐々木の体力不足について、米メディアも「ガッカリ」といった論調で伝えており、メジャーリーグスカウトの目も厳しくなってきた。

「彼がまだ発展途上の投手であることは認識しています。22年4月にノーヒットノーランを達成した時、このまま1年を投げ切る体力がついたら、どれだけ凄いピッチャーになるだろうかと期待していました。でも、5月24日のソフトバンク戦の次の登板は6月8日です。2週間も空いているのに、その直後のコンディション不良では……。どれだけいい球を投げても、体力がない、身体が弱いでは話になりません」(ア・リーグ中地区スカウト)

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