“消えキャラ”が極端に少ない「虎に翼」 過去の「朝ドラ」は“出会いと別れ”の繰り返し
「虎に翼」の登場人物たちは消えない
朝ドラことNHK連続テレビ小説「虎に翼」には従来の朝ドラとは異なる点が多い。その1つが消えキャラ(途中で姿を消すキャラクター)が極めて少ないこと。テーマである憲法14条「法の下の平等」に沿い、1人ひとりが努めて丁寧に描かれている。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
朝ドラの主人公は出会いと別れを繰り返す。キャラクターたちは他界しなくても次々と消えてゆき、その後の動向が分からなくなる。
趣里(33)が福来スズ子役で主演した前作「ブギウギ」の場合、スズ子が所属した梅丸少女歌劇団(USK)の親会社・梅丸の大熊熊五郎社長(升毅)が第8回から登場したが、第33回でいなくなった。...