「女性の部下を暴行」で大阪地検トップが電撃逮捕 「誘われたら断れないものですよ」との証言が

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ひとり暮らしの官舎に

「具体的なことはわかっていません。時期は検事正在任中の2019年ごろで、場所は家族と離れて生活していた検事正の宿舎。何らかの形で当時部下だった女性の検察関係者を宿舎に連れ込み、酒に酔っていて抵抗できない女性に性的暴行を加えたと見られています」(同)

 ある元検事の弁護士はこう話す。

「相手の女性が検事なのか検察事務官なのか、酔った状態で宿舎に連れ込まれたのか否かわかりませんが、いずれにせよ検事正のような立場の人に、“仕事の話をしよう”などと誘われればなかなか断らない、断れないように思います。私も検事時代にある地検の検事正の宿舎で酒を飲みながら、仕事からプライベートまで幅広く話す機会がありました。検事正から誘われることは、男女問わず光栄なことであるという気持ちはあるのです。検察組織でいえば、最高検察庁のトップである検事総長が一人、次に高等検察庁のトップが全国で8人、それに続くのが検事正なのですから、一般の検事から見ればものすごく偉い人ということになります。仮に誘いを断った場合の扱われ方も当然気になります。だから誘われたら簡単には断れないものですよ。今回の女性の行動に対して、“男の家にノコノコとついていった女も悪い”みたいな指摘をする人がいるかもしれませんが、それは全く筋違いの言い方だと感じますね」

このままだと実刑に

 事件からおよそ5年が経過しての逮捕劇については……。

「この間、女性がメンタルを病んでいたという説と北川容疑者との間で進めていた示談が決裂したという説とがあるようです。もちろんその両方というのもあり得るのでしょう。示談については金銭面というよりも誠意の面で齟齬(そご)があったのではないかとの見方もあります」(先のデスク)

 北川容疑者としては職を辞することで女性への責任を果たそうとしたのかもしれない。が、その後、彼は弁護士として活動し、上場企業の取締役や国立大学の理事の職に収まり、コンプライアンスを専門領域としてきた。これらの振る舞いを女性は看過できないと感じても不思議はない。

 北川容疑者は行為があったことは認めつつ、「合意があった」との認識があったようだ。仮に示談がこのまままとまらなかったとしたら、北川容疑者は起訴され、実刑はまぬかれないという。

「だから必死に示談に持ち込もうとするでしょう。担当弁護士は文字通り、北川容疑者の命運を握る人物だということになります」(先の弁護士)

デイリー新潮編集部

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