【追悼】“素顔”も皆に愛された桂ざこば師匠 「近所のおっちゃんみたい」「入りたてのスタッフにこそ声をかけていた」

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 桂ざこばさん(本名・関口弘〈ひろむ〉)は、落語ファンのみならず率直な物言いで広く親しまれた。感情が高ぶると高座で人目もはばからずに涙を見せたこともある。

 落語に詳しい放送作家の保志学さんは言う。

「落語の登場人物を演じるというより、役の方がざこばさんに近づいてきて自然に一体になっているかのようでした。理屈ではなく体で捉えて表現していました。ざこばさんのキャラクターを通じて登場人物が浮かび上がる一方で、自分らしさを押し付けない。聴き手を物語の世界にすんなり引き込んでいた」
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