「霜降り明星」「四千頭身」「EXIT」…「お笑い第7世代」は“オワコン化”したのか? 現役テレビ局員が明かす「彼らのテレビ露出が減っている本当の理由」

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「第2のダウンタウン」を目指さない

「若い世代ほど“テレビで売れることがイコール、芸人としての成功じゃない”といった考えを持っていて、実際、彼らに“ガツガツした上昇志向”は見られない。M-1グランプリ2023で優勝した『令和ロマン』の高比良くるまも“テレビは基本的に出ない。ほとんど断っている”と話していて、その理由を“テレビは自分たちより上の世代のもの。そこですでに完成している”と語っています」

 その分、令和ロマンもYouTube活動に力を入れるなど、テレビ以外のメディアの可能性を追求しているが、「自分たちで編集できて、ネタを思い通りに披露できる媒体としてYouTubeを重宝する」芸人は年々増えているという。

「実は『千鳥』や『かまいたち』あたりの世代までが、“第2のダウンタウン”を目指し、テレビ界で覇権を取ることが『芸人の成功モデル』との“刷り込み”を残す最後の世代。でも、その下の代になると、ヒエラルキーが確立されたテレビの世界に乗り込んでまで“天下を取ってやろう”との気迫は持っていない。あくまで“実用的なツール”の一つとしてテレビと付き合うといった感覚で、その新しい距離感にわれわれ局員側もしばしば戸惑うことがある」(前出・キー局局員)

「娯楽の王者」の座から陥落したテレビの実像をより理解しているのは、テレビマンか、若手芸人か。

デイリー新潮編集部

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