「7月に内閣改造」報道、リークしたのは茂木幹事長だった “岸田総理に助け舟”の真の目的とは

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与党の重鎮とは思えぬ行動

 つとに知られた気の短さも相変わらず。日本維新の会幹部が耳打ちする。

「政治資金規正法の改正案を巡って自民党が迷走していた頃、茂木さんがウチの遠藤(敬国対委員長)に電話をしてきた。テレビに出演中だったので出られずにいたら、茂木さんは“連絡が取れない”と怒り出し、他の維新議員を問い詰めるなど大騒ぎしてましたよ」

 与党の重鎮と思えぬ軽挙妄動への批判も、どこ吹く風。総理がG7サミット出席で不在だった14日夜には麻生氏と都内の料理店で3時間半も意見交換した。

「麻生さんは政治資金の問題で“総理は公明党に譲歩し過ぎた”と怒り心頭なので、会食は総理へのけん制だったのでしょう。ただ、党内は“幹事長のくせに麻生にべったり過ぎる”と冷ややかです」(自民党幹部)

 当の総理周辺は「派閥の締めつけはなくなったが、人事での政権浮揚は容易ではない。交代させるなら幹事長ぐらいか」と、改造論にはあくまで否定的とされる。

 自民党の目指す先は、いまだ国民には見えず――。

週刊新潮 2024年6月27日号掲載

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