「7月に内閣改造」報道、リークしたのは茂木幹事長だった “岸田総理に助け舟”の真の目的とは
低迷が続く内閣支持率に頭を悩ませる岸田文雄総理は今国会会期末での衆院解散・総選挙を断念したとみられ、自民党総裁再選への道は険しさを増すばかり。だが、思わぬ“援軍”が現れた。
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自民党幹部も“寝耳に水”のニュース
政治部デスクが解説する。
「今月6日朝の北海道新聞の記事が永田町で話題になりました。総理が総裁選に向けて挙党態勢を構築するため、7月中に内閣改造・党役員人事を検討していると報じたからです。各社が裏取りに走りましたが、自民党幹部たちは“寝耳に水”と口をそろえた。“ブロック紙の道新がなぜ?”と首をひねるばかりでしたよ」
一般に内閣改造は8~9月に行われる例が多いが、今年は9月に総裁選が控えている。無論、前倒しは可能だが、急速にレームダック化が進む岸田政権だけに事情は単純ではない。
「入閣しても、総理が再選されなければひと月ほどでお役ご免。そんな泥船に好んで乗る人はいませんよ」
道新記事は総理の再選が前提だった。仮に官邸側のリークなら、やり方が露骨過ぎるという印象も残る。
自民党の古参幹部が言う。
「あのネタ元は茂木敏充幹事長だよ。道新幹部との会食の際に持論を開陳したそうで、道新も“いまなら書き得”と丸乗りしたんだ」
当の茂木氏は、これまで盟友の麻生太郎副総裁と政権を支えてきた。が、一方でスタンドプレーが目立ち、総理から煙たがられているのも事実。このタイミングでの助け舟の理由は何か。
先の政治部デスクが言う。
「総理が引き続き、自分と麻生氏を優遇するかどうかを探るためでしょう。仮に総理が切り捨てるつもりだと判断したら、茂木氏は麻生氏と組んで総裁選に打って出ようとするはずです」
もはや“ポスト岸田”への意欲を隠そうとしない茂木氏だが、幹事長職にとどまったまま自民党総裁選挙に出馬するのは悪手でしかない。12年前、幹事長だった石原伸晃氏が谷垣禎一総裁を裏切るように出馬して“平成の明智光秀”と大ひんしゅくを買った例があるからだ。
「最近の茂木氏は若手を食事に誘うなど囲い込みに余念がない。実態は彼らの声に耳を傾けるどころか、本人の独演会。微妙な空気でお開きになるのがお決まりのパターンといいますが」
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