坂本勇人 打率2割3分4厘…極度の打撃不振に苦しむ原因はどこにあるか【柴田勲のコラム】

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戸郷翔征がちょっと心配

 1番・丸が好調を維持してチャンスメークしている。岡本和の一発頼みになっているが、坂本が復調してこそ両輪として威力を発揮し機能することになる。

 投手陣を眺めると戸郷翔征がちょっと心配だ。ノーヒットノーランをやって以来、ピッチングが淡泊だ。コントロールが甘く、フォークのすっぽ抜けが目につく。巨人は戸郷、山崎伊織で落とすと苦しい。

 フォスター・グリフィンは何かをつかんだのではないか。ストライク先行でムダな四球が少なくなった。大いに期待できる。打者は援護して白星をつけてやってもらいたい。

 25日は新潟でDeNA戦、1日置いて27日は横浜だ。そして28日からは好調・広島を東京ドームに迎える。

 どこのチームもそうだが、連敗すれば一気に落ちていく。巨人、しっかりと踏ん張ってもらいたい。(成績などは24日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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