坂本勇人 打率2割3分4厘…極度の打撃不振に苦しむ原因はどこにあるか【柴田勲のコラム】

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松原と若林のトレード成立は良かった

 巨人・松原聖弥外野手と西武・若林楽人外野手の交換トレードが成立した。松原は29歳、若林は26歳だ。

 西武は借金26からの巻き返しを図り、21年に12本塁打をマークした松原の打力を買ったのだろう。守備力、足もある。

 巨人・阿部監督は今季、新人の佐々木俊輔、2年目の萩尾匡也を積極的に起用しているし、重信慎之介、立岡宗一郎が控えている。代走要員には増田大輝がいる。

 なにより新加入のヘルナンデスが救世主と呼ばれる活躍をしており、丸佳浩も好調を維持している。

 松原の出場試合数は22年以降、激減している。成績が伸び悩み、今季は9試合にとどまっている。

 巨人は新天地に出してあげたということだろうし、松原自身も今回のトレードをうれしいと思っているかもしれない。西武では出場できる環境が整っている。

 巨人もまた右の若手外野手が欲しかったのだろう。若林は足もあるいう。

坂本が不調

 坂本勇人が23日、スタメンから外れた。今季は主に5番を任されてきたが、交流戦最後の日本ハム戦から7番に入った。

 リーグ再開後のヤクルト戦でも7番だったが2戦で7の0。22日は3打席3三振、今季9度目のスタメン落ちとなった。打率も2割3分4厘と低迷している。

 腰痛を抱えているそうだが、体調面に問題はないとしても、打席に立つ姿を見ると自信なさげに映る。にじみ出ている。なんでもかんでも打とうとしている。余裕がない。

 ファームで再調整……そんな選手ではない。長い間好成績を残してきた打者だ。いまさら技術がどうのこうのではない。試合に出て復調のきっかけをつかむしかない。

 坂本、いまは自信をなくしている。なら原点に返る。ストライクゾーンを狭めて甘い球、打てる球を待つ。

 選球眼が悪くなっている。真ん中周辺を狙う。徹底する。クソボールは振らない。

 何度も言ってきたがまだまだ老け込む年齢ではない。力は十分にある。

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