都知事選に出馬の暇空茜氏を直撃「石丸伸二さんは“鬼滅オタク”なんかじゃない」「彼だけは落としたくて出馬を決めました」
石丸氏との対談後に出馬を決意
――具体的に石丸氏のどこに問題を感じたのですか。
自民党の裏金問題が発覚した時、彼は「資金力がなければ選挙に勝てない人間は、政治家に向いていないので辞めてほしい」「選挙を金を使って優位に運ぼうなんてチート行為」と訴えました。僕に言わせれば彼こそ金に物を言わせた選挙活動をしています。
ドトールコーヒー創業者の鳥羽(博道名誉会長・86)さんから支援を受けているのは有名な話で、告示日にドトール本社前で演説もした。まさに「金で動く」自民党の政治家みたいな行動じゃないですか。
僕が一番引っかかったのは、彼が漫画好きを謳っているところです。石丸氏は「生涯で読んだ漫画は2万冊以上。自宅には7000冊ほど保有していて、電子書籍も数千冊持っている」と、漫画・アニメオタク層を味方につけようとしていました。
僕は彼の言動やネットに上がっていた本棚の写真を徹底的に調べ上げ、ホンモノの漫画好きではないと確信した。そして対談して暴きました。
――6月15日にYouTube番組で生配信された石丸氏との対談のことですね。あれはどうやって実現したのですか。
石丸氏が市長を辞職する日に、とあるアニメのネタを披露したんですが、それが間違っていたんです。僕はそれを指摘してやろうと考え、その日に行われた市長としての最後のYouTubeライブで、1万円のスパチャ(スーパーチャット。投げ銭)を投げました。
「オタク話をしましょうよ。(漫画好きだと)嘘ついてるだろお前」って。僕のスパチャは無視されたんですが、僕の支持者からの「暇空さんと対談してください」というスパチャとコメントは読み上げられたんです。
それに対し石丸氏は「ReHacQ(リハック・元テレビ東京ディレクターが運営するYouTube番組)に連絡をくれたらやりますよ」と答えたので、僕からリハックにコンタクトして実現しました。
[2/4ページ]