天才少女歌手が挫折を経て「涙そうそう」へ…「歌に救われて自分がいる」25周年を迎えた夏川りみが向かう先
「この曲がなければ今の私はいない」――。歌手・夏川りみ(50)は自身の代表曲といえる「涙そうそう」について、こう力を込めて語る。幼い頃から歌に親しみ、デビューを勝ち取りながらも、一度は故郷へ帰る選択をした挫折の経験も持つが、今、自身の中には「歌い続ける」という選択肢以外、ないという。
「小さい子どもが歌うと、大人が喜ぶんです。そんな周りの反応を見てると、もっと歌いたくなって」
故郷である沖縄・石垣島でそんな風に育った夏川。後に島の秋の風物詩にもなった「ちびっこのど自慢」に小学2年で出場してチャンピオンとなり、「天才少女歌手」と呼ばれた。...