「中国人」の“地下アイドル”急増のウラでトラブルが続発 「スクール水着を強要」被害で事務所を訴えた中国人アイドルが“逆告訴”されるケースも
日本の地下アイドル業界でいま、「中国人アイドル」の台頭が目立ち始めているという。背景には、中国の若者たちにとって日本のアイドルがいまも“憧れの存在”であることが挙げられるが、一方で中国人特有の「シビアな金銭感覚」がトラブルを引き起こし、ときに大騒動に発展することも――。
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自身も地下アイドルのプロデュース経験を持つ芸能プロダクション社長がこう話す。
「中国人の地下アイドルが増えてきたのは数年前からです。ちょうど業界への注目度や熱気が後退し始めたタイミングで、彼女たちの姿が目に付くようになってきた。その背景の一つに、ブームの下火に直面した事務所側にとって“中国マネー”が魅力的なものに映り始めたという点が挙げられます。たとえば日本で暮らす中国人のファンのなかには推し(アイドル)のライブ配信時に“100万円の投げ銭”を披露するなど、落とすカネの額が日本人とケタ違いのケースも少なくない。将来的には中国マーケットへの進出も視野に『グループのなかに1人や2人、中国の女の子を入れたい』と考える事務所が増えています」
実際に日本で地下アイドルをやっている中国人女性の「素顔」について、中国人留学生がこう明かす。
「日本語学校への留学目的で来日し、その後(日本の)4年制大学に進むなどしながらアイドル活動を続けている女の子が多い。中国では留学は基本的に18歳からなので、中国人がAKB48などのメジャーグループに加わるのは現実的にムリ。だからアイドルを目指すなら、最もハードルが低くて手っ取り早い“地下アイドル”しか選択肢はありません。ただ日本に留学してくるコたちは大抵、親が裕福なので、学費や生活費は全部仕送りに頼っているケースも珍しくない。地下アイドルになれば、チェキ(インスタントカメラ撮影)やSHOWROOMなどの配信収入だけで月10万円以上稼ぐことも可能なため、バイトをする必要などありません」
アイドル業界の「中国リスク」
彼女たちがわざわざ日本にやって来て“アイドルを目指す”のは、中国のアイドル市場が日本ほど成熟していない事情が大きいという。
「もともと中国の一部の若者たちにとって、日本のアイドルは憧れの存在でした。最近だと『乃木坂46』や『FRUITS ZIPPER』『iLiFE!』などが人気で皆、ネット経由で“推し”のMVやライブ映像をチェックしている。そんな“子供のころからの夢を叶える”には、中国より日本のほうがチャンスがあるということ。実際に一生懸命ガンバっている姿を見せれば、日本人のファンが付くケースも多く、いまでは中国人だけの地下アイドルグループも存在します」(同)
ただし中国人アイドルの活躍の場が広がるにつれ、“異文化の衝突”が起きるケースも増えていると話すのは、前出のプロダクション社長だ。
「中国人は良くも悪くも“お金にキッチリ”しているので、ギャラの配分などについて彼女たちは非常に細かいところがある。もちろんブラックな環境に我慢する必要はありませんが、お金の件だけでなく、レッスンなど他の活動についても日本人のように“根性論”や義理人情が通用しない面があり、対処に困ることも……。そのため待遇などに不満を持つと、すぐにヨソの事務所に移るケースが後を絶たず、その際に事務所側と揉めることも少なくありません」
そんななか、業界内でいま「中国リスク」を考える上で大きな注目を集めているのが、東京地裁で進行中のある裁判という。
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