ギャンブル依存に借金苦、闘病生活までネタに…67歳「オバ記者」が明かす「ライターとして最大の危機」だった瞬間
あんたの記事が楽しみで
幸い8ヶ月後にまとまった仕事が入り、25万円くらいのお金ができたのでパートを辞めてイタリアに高飛び。わずか8日の旅ですっかり「パート脳」が消えていました。
「私はイケるわ」と感じたのはまず編集者の反応です。編集部に行くと旧知の編集者が「読んだわよ」とクスクスと笑ってくれる。「ファンです」と言う人もいる。そんな事が続くようになったある日、今度は東京駅の近くの呉服橋という交差点ですれ違った男性から「え、え、オバ記者さんですか? ええ~、信じられないなあ。こんなところで会えるなんて。オレ、あんたの記事だけが楽しみで週刊誌を買い続けているんだよ」と声をかけられました。その50代の男性は横断歩道の真ん中で足踏みして喜んでいるんです。地方で美容院を開いている方でした。
第2回【「自分の“死の床”までリポートしたい」 “体当たり取材”で人気の「オバ記者」が語る“アラ古希”でも仕事が途切れない理由】では、オバ記者こと野原広子さん(67)が、仕事が続く秘訣、これまでに体験した驚愕のエピソード、取り組んでみたい企画などについて語る。
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