「天才少女」に訪れた最初の試練は「新たな天才少女」の出現だった 5試合連続負けから“テニスの女王”に返り咲いたクリス・エバートの「執念」

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 クリス・エバートは1970年代から80年代に君臨した「テニスの女王」。70年から89年まで四大大会決勝に34回進出(歴代最多)、18回制覇。全仏オープン優勝7回、全米オープン4連覇も最多記録だ。多くの企業の広告塔を務め、「女性アスリートで男子をしのぐ巨額契約を得た先駆け」とも語り継がれる。

 クリスにはライバルのナブラチロワや次代を担ったウィリアムス姉妹らと比べ大きな違いがあった。それは「見た目にすごい武器がない」という弱みとも思える特徴だ。...

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