6週間の臨時雇いでギャラは180万円…韓国プロ野球で2勝した日本人投手(23)が注目される理由
KBOからメジャーを目指す?
SSGのスタッフが視察に訪れたように、KBO各球団は「日本の独立リーガーリスト」を作成している。KBOの平均年俸は1億5495ウォン(約1200万円)、およそ7分の1の金額で先発ローテーション投手が獲れるのだから、こんなに有り難い話はない。一方で、こんな情報も聞かれた。
「MLBスカウトのKBO視察は、NPBとは少し異なるんです。彼らがNPBを視察するときは、佐々木朗希(22)を例に取れば分かりやすいのですが、最初から狙いをつけた特定の選手を見るのが目的。一方、KBOに対しては各チームを定期的に満遍なく見て、そこで目に留まった選手がいたら集中的に追い掛ける、という感じです。メジャー志望の強い韓国人選手、KBOでプレーしている外国人選手は念入りに視察します」(米国人ライター)
もし、白川が6週間の契約終了後にSSGと新たな契約を結び、今後もKBOで活躍できれば、メジャーリーグスカウトの眼に留まる可能性が広がる。花巻東高校を卒業した佐々木麟太郎がスタンフォード大学に進み、米国の大学からメジャーリーグを目指す新たなルートを切り開いた。メジャーリーグ志望の強い日本のアマチュア選手が「KBOを経由して」と考え出すかもしれない。
NPBは有望な選手を失わないためにも、学生・社会人、独立リーグとよく話し合ったほうが良さそうだ。