まさに「雨らめしや~」 降雨で幻と消えた“勝利”と地元凱旋の“快打”
“水入り”からの劇的展開
ドーム球場が普及したとはいえ、阪神、DeNA、ヤクルト、広島、ロッテ、楽天の6球団が今も屋根のない球場を本拠地にしており、梅雨の季節には雨天中止やコールドゲームも多くなる。意地悪な雨によって、勝利や快打が幻と消えてしまった皮肉な事例を紹介する。【久保田龍雄/ライター】
降雨による長時間の試合中断で、目前の勝利が文字どおり水に流れてしまったのが、2003年のオリックスである。
7月11日のロッテ戦、オリックスは5日前の来日初先発初登板の日本ハム戦で勝利投手になったばかりの先発・フィリップスが、この日も5安打6奪三振の無失点と好投し、8回を終わって4対0とリード。...