田中みな実がどれだけ「勝ち組」でも不幸イメージが拭えない理由 実はウリは「あざとさ」ではなく「強い不安」か

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 MEGUMI(42)とのインスタライブでの発言がプチ炎上した田中みな実(37)。年上女性への下手すぎるイジりがたびたび問題視される彼女だが、背景には芸歴より人気を重視する姿勢が見えて……。【冨士海ネコ/ライター】

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 田中みな実さんが今の時代に人気を集めている理由は、その美貌でもあざとい処世術でもなく、にじみ出る「抱いている強い不安」ではないだろうか。美しくないと、完璧でないと、居場所がなくなってしまうという不安である。女性は特に、共感する人も多いだろう。そして田中さんはその不安をばねに、男性ウケする振る舞いと美しさに磨きをかけ、のし上がってきた人だと思う。

 ただ田中さんの努力が実を結んだのは、男性中心の社会という限られた空間に過ぎない。だから女性とのコミュニケーションでは、時々いびつさが見える。

 先日は昨年4月に行われたMEGUMIさんとのインスタライブの動画がちょっと炎上した。MEGUMIさんのファンデーションケースが汚れていると、わざわざさらしたのが「性格が悪い」と言われてしまったようである。終盤は田中さんもはいているジーンズで化粧品を拭くというガサツさをアピールし、なんとか笑える形に落とし込んだとはいえ、他人下げは今や女性芸人ですらご法度。怒ることもなく、サラッと流したMEGUMIさんがかえって株を上げていた。

 他人の至らないところにすぐ目が行くのは、完璧主義の田中さんならでは。おそらくMEGUMIさんに対しても、良かれと思って指摘したに違いない。でも人前でやるかどうかは、思いやりが問われるということを、田中さんはあまり分かっていないように見える。

 不完全なもの、立場が弱いものは居場所を奪われても仕方ない。だから自分はそうならないよう努力し続けてきた。そういう弱肉強食な能力主義者の田中さんは、男性中心のテレビ界で「美しくて賢い」と肯定されて生きてきた人だ。かつては「専業主婦になって橋本環奈ちゃんのようなかわいい子どもを産みたい」と言っていた田中さんの価値観は、とても保守的である。女は美しく、力のある男に愛されて家庭を持つのが一番――。思えば田中さん、年上のバツイチ女性たちへの無礼な振る舞いはけっこう多いのである。

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